席を立てなかった…
「硫黄島からの手紙」を観た。
家族四人で。
硫黄島の激戦については、戦記物を読んでいたので知っていた。
しかし…
洞窟持久戦。一人十殺。万歳突撃の禁止。
当時の作戦が効を奏したことは知っているが…
その全てが「死ぬまで戦う」ことを前提にしていたことを改めて感じた。
渡辺謙。
良かった。
死ぬと分かっていても、限界まで戦う苦悩が滲みでていた。
凄味が増していた。
栗林中将の生きざまと苦悩を縦糸に、若い個性的な兵士の死様(生きざま?)を横糸に、孤島の激戦がよく描かれていたと思う。
「心に痛い」映画だった。
エンディング、誰も席を立とうとしなかった。
余談…
第一部「父親たちの星条旗」も観たほうがよい。