挑戦の果てに

県大会が終わった。
昨年の夏の大会後、新チームが発足。
9月の萌芽杯。10月から11月にかけての強化練習試合シリーズ。
12月の杉工杯。
子どもたちは数々の悔しい思い。嬉しい思い。痛い思い。(笑)
頑張った分のいろんな体験をしてきた。
その集大成。県大会新人戦団体戦
振り返ってみた。


=女子団体=
1−2 T中(川崎1位)
女子二人のため、先鋒は不戦負け。
中堅エレナ。組み手を細かく早くおこなうも、相手得意技捨て身小内で有効を取られる。
後半よく攻めたが、決定的なチャンスなく敗退。この時点でチームの負けは決定。
大将ナツミ。気迫充満。荒々しく内股にいくがすっぽ抜ける。しかし、この勢いで相手が仰向けに。
足を絡ませ上を固め脚抜き。練習で取り組んだ成果。横四方固めで一本。ちょっとすっきり。


女子二人は試合ので集中力は凄い。勝とうという気持ちが出ている。
夏に向けての収穫。それは戦う気持ちが芽生えたこと。


=男子団体=
2−1 S陽(相模原3位)
I原&相模の二強が揺るがない相模原地区。
そこを勝ち抜いたS陽。合同練習で一緒だったMが丘を破っての出場だ。
事前の情報では、右組が多く、力強い。技の反応が良く、返し技がうまいとのこと。
土曜の練習で確認したのは、脚と組み手を連動させること。泥臭くしつこく寝技を繰り返すこと。


先鋒トシユキ。幸先良く有効を奪取。しかし、ここから固くなる。寝技のもつれから返され固められる。
1年生のころの癖である「すぐに天井を見てしまう」ところが克服できず。痛い一本負け。


次鋒シュウヘイ。彼にとってのスマートな柔道は似合わない。めちゃくちゃな動きから早い技の繰り出しが持ち味。
減量もなく、のびのび戦えるはず。出だしは脚もよく動き、攻めていた。肩車で有効。相手の払い腰を返し有効。寝技で逃げられたことが課題か。


中堅カズマ。相手の力強い攻めに対抗し、気迫の引き分け。途中抑え込まれるも慌てず返す。後半もよく攻めたがポイント取れず。しかし、殊勲の引き分け。試合での落ち着きが出てきた。(しかし、この試合の冒頭、痛めていた指をさらに痛める。顔に出さずよく動いていた。う〜ん、凄い。)


副将ユウスケ。インフルエンザ病み上がり。何回もピンチ。しかし、前に出て圧力をかける。身長で有利な相手に頭を下げる癖を直さないと。寝技もきっかけなく、引き分け。ユウスケの持ち味「ハラハラだけど引き分ける」を発揮。


大将マコト。1−1のタイながら、内容で負けている場面。足技で崩し、遠目の組み手で対抗せよと指示を出す。相手得意の返しで有効を取られる。マコトも大外・支え・払い腰で応戦。相手の組み手に慣れ、さばき始めたところで払い腰。相手膝をつき、こらえるも巻き込み袈裟固めに。そのまま30秒。逆転勝ち。マコトの執念が上回っていた。



4−0 I泉(海老名)
相手は昨年の夏も2年チームながら県に出場している。後ろは中量ながら力強い選手。気を引き締めて迎える。
結果は圧勝。それぞれ持ち味を出し、寝技との連携が良かった。


1−4 S明(横須賀1位)
いよいよ強豪S明。選手はキャリア&実績充分。いわば柔道エリートvs雑草軍団。
「ビビルな。挑戦だ。」と送り出す。
先鋒トシユキが一瞬の隙をつき、寝技で仕留める。会場が沸いた。
次鋒シュウヘイ。相手は個人戦で抑え込まれた相手。リズム良く動き、いけるかなと思った瞬間、自爆気味の有効を取られる。挽回できずタイムアップ。
1−1でカズマ。同じ階級のチャンプに対し、粘り強く戦うも、払い腰一閃。相手をじらすとチャンスが生まれたが、及ばず。副将ユウスケ、大将マコト共に秒殺され万事休す。


N谷の試合で、会場は充分盛り上がったかなと思う。特に初戦は一回戦二試合目で、応援もヒートアップ。有り難かった。
諦めずに戦えたこと。不利な条件(怪我・風邪)を乗り越えて頑張ったこと。素直に讃えたい。



優勝は、T蔭学園。準優勝はI原。
T蔭が3−0くらいで勝つかなと思ったが、1−1の内容差。
夏はまたまた分からなくなった。



写真は決勝戦の様子。


さあて、N谷第二章(最終章)へまっしぐら。

乞う、観戦記。